漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
71歳 女性 140㎝ 40kg
8か月前に膝を痛め、仕事に行かなければ、というジレンマで頭痛が起こり、食欲がなくなり、心療内科にかかった。次第に薬が強くなって食べられなくなった。入院を勧められた。
眼の奥が重くはっきりみえない。頭がふらふらする。みぞおちが盛り上がってくる。睡眠導入剤を飲んでも眠れない。
舌:少し赤い 乾燥している 白い苔
この方は小柄で胃腸が弱く、くよくよしやすく、まじめです。また年齢による心の弱りがあり、膝が痛むなど「腎」の弱りもあります。「腎」とは老化に関係があります。
心と腎と胃腸を丈夫にして気の巡りを良くする漢方薬を3週間ごとに調節していきました。
始めは胃腸の調子が治らず、効き目ははっきりしなかったのですが、半年たつ頃、急に元気になってきました。
今では嘘のように明るく生き生きしておしゃべりに来店されています。
人は60歳を過ぎる頃から心が弱くなってきます。
体の不調が重なると、さらに気弱になります。
基本は食欲です。食欲が出るように胃腸を整えていくと、少しずつ元気になり、心も元気になっていきます。
安定剤の併用も当初はかまいません。
しかし最終的には飲むのを忘れる位になるといいですね。
国際中医相談員 薬剤師 植松光子
TEL:049-245-6637
住所:埼玉県川越市砂新田2-8-7